[1999.12.03]
  メールの送り主の居場所


 ▼機内通信の可能性を広げるスパイグラス(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/1999/Item/991202-4.html


 メールを送ることができない場所を考えてみよう。電線のないところ,電波の届かないところ,水の中とか,雲より遥かに高い上空とか…。でも,そんな場所はすごい勢いで駆逐されている。

 電子機器及び通信設備メーカーの米国スパイグラス社は1日,アメリカン航空,デルタ航空,ブリティッシュ航空などに,航空機上で乗客がインターネットを利用できる機能を提供することを発表した。航空機にサーバーを設置し,機内の乗客同士,または機内と地上で,あらゆるコミュニケーションが可能になるという。

 インターネットを,インターネットたらしめたウェブブラウザ「モザイク」の権利を94年に買収して持っているのがスパイグラス社だ。モザイクは現在,スパイグラスの手によって,パソコン以外の,テレビや携帯電話用のブラウザとしての機能を高めている。このニュースも,航空機内の座席に専用のセットトップボックス(PCではない)を設置して利用させるというものだろう。設備の簡易さと価格の安さが決め手である。

 飛行機の座席で利用できるモザイクからは,ホットメールヤフー!メールなどのウェブメールが送れるだろう。でも,飛行機に乗っている人からメールが送られてくる,というのは,やっぱり違和感がある。携帯電話からのメールはアドレスが限られるためすぐわかるが,そうでないアドレスからメールが来た場合,相手はパソコンか,それに類するものの前にいることが考えられる(もちろんモバイルの可能性もあるが…)。だがよもや,飛行機の中だとは考えないもつかない。地球上のすべての場所から,ワイヤードへのアクセスが可能になる。メールの送り主のいる場所を想像することは,できなくなっていくんだ。


return to index

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル